歯科口腔外科
歯科口腔外科とは?
お口の中だけでなく、あごや顔面のさまざまな疾患を扱います。親知らず、顎関節(あごの関節)の症状、口腔内やあごのケガ、口腔内のおできや腫れ物、口腔粘膜疾患、口腔がんなどを専門に診察治療をするのが歯科口腔外科です。
このような症状のある方はご相談ください
【歯】
- 親知らずが痛い
- 歯茎が腫れている
- 歯がぐらぐらする
【口の中】
- 口の中にできものができた
- 口内炎や潰瘍が治らない
- 口の中が腫れている
- 舌や口の中の粘膜に白くなった部分がある
- 味がわからなくなった
- 舌がピリピリする
【あご】
- 上あご・下あごが痛い
- 口を開けにくい(閉めにくい)
- あごが腫れている
- 食事の時、あごの下が痛い
- 口を開けたり閉めたりする時にカクカク音がする
- 寝ている時に歯ぎしりしていると言われたことがある
- 朝起きるとあごが痛い
【顔】
- 受け口や出っ歯でうまく噛めない
- 下あごが小さい(後退している)
- あごが曲がっている(顔面が非対称である)
くちびる、あご、顔、口の中などに関係のあるお悩みごとやお困りごと、症状がある方はぜひ一度ご相談ください。
親知らずについて
親知らずは「第3大臼歯」とも呼ばれ、前歯から数えて8番目の歯です。 基本的には上下左右に1本ずつ合計4本あるものですが、生まれながらにして親知らずがない方、親知らずがあっても生えてこない方は少なくありません。 親知らずが生える時期は個人差があり、10代で生えてくる方もいれば、30代や40代になって急に生えてくる方もいらっしゃいます。
親知らずの生え方の種類と特徴
親知らずは生え方によって大きく4つにわけられます。
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1まっすぐに生えている親知らず
他の歯と同じように、親知らずがまっすぐに生えているケースがあります。 噛み合わせや他の歯への影響が認められない場合は、無理に抜かなくても構いません。 しかし、磨きづらい部分なので虫歯になる可能性があります。 虫歯になってしまった場合は隣の歯に影響が出てしまいますので、定期的に受診して成長を把握しましょう。
ただし、あごが小さい場合は、親知らずがまっすぐに生えることはできません。 日本人はあごの小さい方がとても多いので、まっすぐに生えているのは珍しいケースです。
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2歯茎から一部分だけ出ている親知らず(半埋伏智歯)
親知らずが斜めに生えたため、その一部分が歯茎から出ているケースです。 この場合、歯茎から出ている頭の部分と手前の歯の間に汚れが溜まりやすくなるため、歯茎の炎症につながる場合があります。
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3完全に歯茎に埋まっている親知らず(完全埋伏智歯)
歯茎から出てくるはずの親知らずが歯茎に埋まったままになっているケースです。 自覚症状がない方も少なくありません。 この親知らずを放置すると、骨が溶けてしまう可能性があります。
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4真横に生えている親知らず
(水平埋伏智歯)親知らずが真横に向かって生えているケースです。 手前の歯を常に押している状態なので、歯並びが悪くなる可能性があります。 また、手前の骨を支えている骨が溶ける場合もあります。
親知らずは抜歯するべき?
一概に親知らずと言っても、さまざまなケースがあります。 特に抜く必要がない場合もあれば、他の歯に悪影響を及ぼしたり歯並びを悪化させたりして早めに抜いたほうが良い場合もあるでしょう。 お口の中の状態やレントゲンを見てから診断しますので、ぜひ一度ご相談ください。
顎関節症の原因
顎関節症は、あごに痛みや違和感が出る病気です。 口が開かなくなる、口を動かすとあごから音が鳴るといった症状が見られる場合もあります。 主な原因は、悪い嚙み合わせやストレス、歯ぎしりによって、顎関節に負担がかかること。 生まれつき顎関節の形に問題がある場合や、外傷によって顎関節症が発症する場合もあります。 近年のストレス社会において、顎関節症は非常に増えている疾患の1つです。
顎関節症の治療
まずは検査をして顎関節症の原因を探ります。
嚙み合わせ
嚙み合わせが原因の場合は、調整して合わせていきます。 症状によっては、被せものを作り替えるケースもあります。
歯ぎしり
就寝時に装着するマウスピースを作製します。
生活指導
顎関節症は、「頬杖をつく」「片方を向いて寝る」といった悪習慣と深く関わっています。 顎関節症の原因と思われる生活習慣を直すお手伝いをします。
口腔粘膜疾患
くちびるや舌、歯茎、頬の粘膜に水ぶくれのようなものができる疾患です。 白っぽく変色したり、凹凸ができたりと水ぶくれ以外にもさまざまな症状が見られます。 口内炎は、口腔粘膜疾患の代表例といえるでしょう。 まれに悪性の疾患や、放っておくと悪性に変わる疾患があります。 気になる症状がありましたら、早めにご相談ください。
健康な生活のために
口腔外科口腔外科では、歯はもちろん歯以外の状態も見るケースがほとんどです。 いくら歯をキレイにしても、歯を支えている骨、粘膜、あごが健康でなければ、根本的な解決に至りません。 東町グラン歯科では、歯だけではなくお口全体の健康をサポートさせていただきます。 院長をはじめ、口腔外科の経験豊富な歯科医師が多数在籍しておりますので安心してご相談ください。
記事監修者:東町グラン歯科
理事長本田壮一郎
松本歯科大学卒業。ニューヨーク大学、ハーバード大学にてインプラント治療における技術研鑽を積む。 (ニューヨーク大学インプラント科CDEプログラム修了、ハーバード大学歯周病科インプラント科研修修了)現在、インプラント治療の他、マウスピース矯正や小児矯正などに注力。 公益財団法人日本スポーツ協会公認のスポーツデンティストとして、プロアスリートのデンタルサポートもおこなう。